EQ、心の知能指数が高い人がやらない8つのこと

コツとして知っておくといいのは、感情の扱い方は「何をしようとするのか」と同じくらい「何をしないようにするのか」ということが重要であることです。タレント・スマートでは百万人以上の人々に実験に参加してもらったので、感情知性の高い人々が注意深く避けている物事を明らかにするデータを改めて調べました。このような人々が落ち着きと満足感、そして感情をコントロールできる状態を保つために回避していることがあるのです。

その全部をここに列挙することはできませんが、感情知性を高めるために避けると良い8つの重要なものを紹介しましょう。

1 他人との比較によって喜びの感情を左右されない

もし、あなたが自分を他人と比べることで喜びと満足感を得ているなら、あなたは自分の幸福の主導権を他人に渡してしまっているのです。感情知性の高い人が達成感を覚えているとき、他人の意見や成果によって自分の達成感が奪われることはありません。

他人の目を意識するのをすっぱり止めるのは不可能とは言え、自分を他人と比べる必要はありません。人の意見は鵜呑みにしなくていいのです。そうすれば、他人が何を思っていようと、あるいは、何をしていようと、あなたの自尊心は自分の内側から湧き上がってくるものなのです。他の人たちがあなたのことをどう思っているのかにかかわらず、どんな時でも確実なことがひとつあります。その人たちが言っているほど、あなたは良くも悪くもない。この一点です。

2 忘れない

感情知性の高い人は許すことをためらいません。けれども、だからと言って、忘れてしまうわけではありません。許すためには起こったことを手放さなくてはなりませんが、そうすることで前に進むことができるのです。これは、悪いことをした人物に悪行を繰り返す機会を与えることを意味しません。感情知性の高い人は他人の間違いのせいで不必要に停滞していたくないと思っているので、すぐに水に流し、積極的に後の害から身を守ろうとするのです。

3 討ち死にするまで戦わない

感情知性の高い人は、今日がだめだったら、また別の日に戦おうと考えて一時退却することの重要性をよく知っています。争いの場では、感情に歯止めが利かなくなると頑として自分の立場を譲らなくなり、結果としてひどく痛めつけられることになる戦い方をしてしまいます。自分の感情をきちんと読み取って、それに応えるようにすれば、戦い方を賢く選ぶことができ、しかるべき時のみに自分の立場を堅持することができるのです。

4 完璧主義にならない

感情知性が高い人は完璧であることを目指しません。完璧というものが存在しないことを知っているからです。人間は人間であるゆえに誤りを犯すものです。完璧であることを目的にした場合、常に失敗の感覚につきまとわれ、失敗に終わったことや別のやり方でやるべきだったことをいつまでも悔やんで過ごすことになります。そうしたくなかったら、達成できることを楽しんで行えば良いのです。

5 過去に生きない

失敗によって自信を失うと、その後にもっと良い成果を出すことができるとは考えづらくなったりもします。たいていは、危険を冒して容易ではないことに挑んだ結果として失敗が起きます。感情知性が高い人は、失敗しても立ち上がる能力が成功を実現させるということ、そして、過去に生きていたら立ち上がることはできないということを知っています。

6 問題にはまりこまない

どこに注意を集中させるかということが感情の状態を決めます。直面している問題に意識が捉われているときは後ろ向きの感情やストレスを作り出し、また、長引かせてもしまいます。その結果、能力を発揮できなくなります。逆に、自分自身と状況を改善するための行動に集中すれば、前向きの感情を生み出すとともに能力を向上させるような自己効力感が生じます。感情知性の高い人は解決策に意識を集中させているときに最も効果的に行動できるとわかっているので、問題についてくよくよ悩みません。

7 後ろ向きな人の話にいつまでもつきあわない

不平不満の多い人たちは自分の問題に捉われて解決策に集中することがないので要注意です。こういう人たちは自信を回復するために他人を自己憐憫につきあわせようとします。だれでも冷淡な人や失礼な人だと思われたくないばかりに不平屋の話にも耳を傾けなくてはいけないというプレッシャーを感じることがよくあります。

けれども、親身になって話を聞くことと、後ろ向きな感情が増幅する堂々巡りの話に引きずり込まれることには微妙な違いしかないので注意してください。限度を決めることと必要ならば距離を置くことでしか、引きずり込まれるのを防げません。こう考えてみてください。タバコを吸っている人がいたとして、あなたは副流煙を吸い込みながら午後の時間をずっと、そこに座って過ごそうとしますか。そこから離れますよね。不平屋に対しても同じようにした方が良いのです。区切りを付ける良い方法は、どうやって問題を解決するつもりなのか尋ねることです。相手はトーンダウンするか、建設的な会話へ方向転換することでしょう。

8 根に持たない

恨みを握りしめていると付いてくる後ろ向きな感情は実際にはストレス反応です。恨みを持つに至った出来事について考えるだけで体は闘争・逃走反応(恐怖の状況で戦うか逃げるかを選ぶ反応)の状態になります。脅威が差し迫っているときはこの反応は生き残るために不可欠のものですが、脅威がずっと昔のことであったら、そのストレスにしがみついていることは体に大きなダメージを与え、時間をかけて深刻な健康問題をもたらすこともあります。

実際に米国エモリー大学の研究チームが行った調査で、ストレスへの固執は高血圧や心臓病の要因になることがわかりました。恨みを手放さないことはストレスを手放さないことを意味しており、感情知性が高い人は何としてもこれを避けるべきだと知っています。恨みを手放せば、今すぐに気持ちが軽くなるばかりでなく、健康にとっても良い影響があると考えられています。

reference:talentsmart