5月7日木曜日に2020年最後のスーパームーンが見られます。夜空を見上げるのを忘れないようにしましょう。(嫌でも見えるかもしれませんが。)今年4回あるスーパームーンのうち最後となる5月の「フラワー」ムーンが、火曜夜から金曜朝まで3日間にわたって見られるのです。
月が地球を回る軌道は円ではなく楕円形です。一番近い点(近地点)では地球との距離が356,400kmとなり、満月の時にこれが起きる場合を「スーパームーン」と呼んでいます。スーパームーンの時には月が地球との平均距離より近いため、空に大きく掛かっているように見えます。最大30%明るく、14%大きく見えるので夜空のスペクタクルとしても興味深いものです。
月の名称が奇抜になるにつれ(ス-パー・ブラッド・ウルフムーンって何だか分かりますか?)それが人々の注意を惹き、おそらくは宇宙に対する興味を掻き立ててきました。もっとも満月は宇宙だけに関係するわけではありません。月の満ち欠けは世界中の人類文明に大きな影響を持ち、月がイベントや動植物に由来する名称を持つことで古代人や農耕に携わる人々に季節の節目を告げてきたのです。アメリカでは1930年のメーン州農業年鑑に従い、今年5月の満月もフラワームーンと呼ばれます。春真っ盛りなので理由は明らかですね。
農業年鑑の名称はネイティブアメリカンであるアルゴンクイン族が5月の月に付けた伝統的な名前からヒントを得ています。他の例ではコーン・プランティングムーン(トウモロコシ植え月)、ミルクムーンなどがあります。アジアでは5月の満月は広くヴェサク・フェスティバルムーンとして知られています。5月はゴータマ・シッダルタの生誕、悟り、そして涅槃入りを祝う仏教行事ブッダ・ジャヤンティやブッダ・プルニマが行なわれる月だからです。
通常暦年の間に満月は12回ないし13回あり、そのうち3回か4回がスーパームーンに相当します。今回満喫できなければ、次のスーパームーンは2021年5月26日になってしまいますよ。
reference:iflscience