先月25日、南米チリ中部で空から正体不明の燃える火の玉が落下し、多くの市民がそれを目撃。落下場所を調査した結果、隕石ではないことが証明されている。
先月25日午後8時ごろ、チリ南部のチロエ島の港町ダルアウェ市にて、空から謎の燃える火の玉が降ってくるのが目撃されました。
その後、燃焼物はチリ南部・チロエ島の7ヶ所に落下し、各地で小さな火災を起こしていることが確認されました。
その正体は一体何なのでしょうか?
国の地質鉱業省(SERNAGEOMIN)の地質学チームが現地に派遣され、謎の燃焼物の調査が行われたとのこと。しかし、7カ所すべての現場で、地質の調査や隕石落下の痕を探したものの、その痕跡は一切見つかっていないといいます。
正体不明の火の玉が隕石ではない場合、任務を終えたロケットエンジンや人工衛星から分離したスペースデブリ(宇宙ゴミ)などの可能性が考えられます。
とはいえ、通常人工衛星などのスペースデブリは地球大気圏で燃え尽きてしまうため、地上に落下するということはほとんど確認されていません。
ハーバード大学スミソニアン天体物理学センターの天文学者、ジョナサン・マクドーウェルさんはツイッターで「この時間帯にチリ上空に落ちるデブリは無いはずだが、断定はできない」と、こちらも思案顔です。
謎の火の玉は永遠に迷宮入りしてしまうのか、その正体が気になります。
reference: cnet,