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オランダの写真家、ラナ・メジックさんは、「いかにして価値が創り出されるか」というテーマのプロジェクトをイギリスのロンドンで行っていた。
その一環として、作られたコインタワーがプロジェクト終了後に必要なくなり、重さ100キログラムにもなる大量のコインをオランダに持ち帰る手段がなく困りはてていた。
そこで、友人のジャマール・マクマランさんにこの件を話したところ、「大量のコインを水路の脇に置いといて、人々の反応を見てみようじゃないか」というアイデアがひらめいたという。
早速翌朝、二人はコインを設置し、通りすがる人々の観察を開始した。
社会実験スタート
ジャマールさん:1万5千枚の2ペンスコイン(約1.5万円)を水路の脇に置いておいて、何が起こるか観察してみることにしました。
初めに現れたのは子供達だ。
コインで遊び、写真を撮影している。
コーヒーを飲むために数枚のコインを持って行った人も
頑張ってコインをカバンに詰め込む子も、最後は諦めて置いて帰った。
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この男性は自分の傘をコインに載せて写真を撮った。
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コインのシャワーを浴びる人も(笑)
行われた実験には、たくさんの面白い人々が現れた。しかし、この男たちの登場で実験に終わりが告げられた。
カバンに全てのコインを入れて持ち帰ってしまったのだ。