オーストラリアに記録的豪雨、森林火災の3分の1が鎮火

オーストラリアのニューサウスウェールズを破壊に追い込んだ森林火災に待ちに待った激しい雨が降りそそぎ、火災の規模が3分の1ほどに縮小したとThe Guardian紙が報じました。現在火災が発生している地域が60か所以上あったものが42か所にまで縮小したのです。

ニューサウスウェールズ当局はオーストラリア東海岸とシドニーでは鉄砲水に注意が必要だと警告しました。しかし地元住民はオーストラリア気象局が記録的と報道したこの大雨を歓迎しているとBBCが伝えています。

「今朝起きたら待ち望んだ雨で感激しました!」とシドニー市長クロバー・ムーア氏はツイッターに投稿しました。

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ニューサウスウェールズ州地方消防局のシェイン・フィッツシモンズ氏は、数日間に渡って雨が森林火災を消火してくれるだろうと楽観視しています。残る42か所のうち17か所は鎮火するだろうと話していることをAP通信が報じています。

激しい雨は火災の鎮火に一役かったばかりではなく、ビジネスや農業にとってもいいことであると言います。

The Guardian紙では、地方消防局はこの状況を利用して野焼き作戦を実行してさらに鎮火に努めようとしていると伝えています。

「気象パターンにとってはこの破壊的な雨は大歓迎で、ニューサウスウェールズの多くの人にとっては一時苦痛から逃れほっとしました。」フィッツシモンズ氏はGuardian紙にコメントをしています。「洪水によって被害が拡大していくのは見たくはないのですが、容赦ない熱と乾燥によって長過ぎる期間経験してきた炎攻撃から逃れるためには今回ばかりは歓迎です。」

消防士たちは恵みの雨に歓喜しました。

「これこそが、ずっと願って止まなかった、まとまって降り続く雨ですね。」とニューサウスウェールズ消防周知法消防局広報担当のアンジェラ・バーフォードさんはBBCの取材に答えました。

「これは1ヶ月前のようなただのにわか雨ではありません。消防士にとってかなり助けになりましたし、待ち望んだ休暇を与えてくれました。」

しかし、ニューサウスウェールズの海岸沿いでは和らいだものの、オーストラリアはまだ危機を脱していません、と広報は注意を促しています。オーストラリア首都特別区域のキャンベラ周辺ではほとんど雨が降っていないのです。一番被害が大きいこの地域ではほとんど雨が降らずに消防士たちの心配は晴れていない状況にあります。

消防士は南東海岸部の大きな火災を大雨なしには食い止めることができません。雨は来週まで降り続くとみられ干ばつした地域に安堵をもたらすでしょう。そして、この雨は来週にかけて南東から南西に移動すると思われ、数10か所の火災発生地域にとっては実質初のまとまった雨となるでしょう。

来週予想される豪雨はキャンベラやヴィクトリア周辺の火災の鎮火に貢献するとのことです。しかしその豪雨によって灰や泥が水に混入する恐れがあります。

BBCの報道によると、ニューサウスウェールズが季節性の森林火災が気候変動によって悪化したことで苦しんだ一方で、ヴィクトリアと南オーストラリアでは火災の被害はまだピークに達していません。火災のシーズンは4月まで続く見込みだということです。

依然として、危険な状況に変わりはありませんが、オーストラリア住民に少しの安らぎを与える恵みの雨となったようです。この大火災が静まることを祈りましょう。

reference:ecowatch