7月25日に、一つの都市を吹き飛ばすほどの威力を持った小惑星「2019 OK」が地球のすぐ近くを通過していたことが明らかとなった。恐ろしいことに、天文学者たちが「2019 OK」の接近を発見したのは、地球をかすめるわずか数日前であったとのこと。
小惑星「2019 OK」は時速8万8500kmで地球をかすめた。最接近距離は7万2500kmで、安全圏ではあるものの、これは地球から月までの距離の約19%であり、非常に近い距離。
ブラジルのソナー天文台が接近からわずか数日前に「2019 OK」を発見し、正確な軌道が判明したのが最接近の数時間前であったとのこと。大きさは直径57メートル〜130メートルの間と推定されており、これは今年に入ってから最大級のものである。
小惑星「2019 OK」が地球に衝突していた場合、その威力は広島に落ちた原子爆弾の30倍以上と推測されている。都市が一つ消滅してもおかしくないレベルである。
6600万年前に現在のメキシコに落ちて恐竜を絶滅させたとされている小惑星は直径10キロメートル級で、NASAはこのクラスの小惑星の90%を追跡している。
しかし、今回のような直径100メートル級の小惑星は30%も把握できていないそうだ。いつ、地球上の都市が吹き飛んでもおかしくない状況下に私たちは置かれているのである。
今回の小惑星発見が遅れた理由は、観測可能な暗い方向からではなく、太陽光に隠れた状態で接近してきたことによるものであるそうだ。
地球最後の日はいつ来てもおかしくないことを再認識させられたであろう。
reference:BUSINESS INSIDER