2019年8月7日、太陽系最大の惑星「木星」に巨大な隕石が衝突する瞬間がアマチュア天文家によって撮影された。
撮影したのは、アメリカ・テキサス州に住むアマチュア天文家のEthan Chappelさん。ペルセウス座流星群を観測していた際に、天体望遠鏡を木星に向けたまま録画し続けていた。そして、その映像データを「DeTeCt」という自動解析ソフトに入力したところ、木星表面で閃光が確認されたそうだ。
木星は太陽系でもっとも大きなガス惑星。その質量は地球の318倍で、大きさは11倍、体積に関しては1300倍もあると言われている。
そんな巨大な木星が隕石を吸い寄せることによって、地球などの惑星への衝突を防いでくれているのだ。木星は、地球の2000〜8000倍もの量の隕石が降り注いでいると推測されている。言わば、木星は守護神のような存在なのだ。
今回の隕石の大きさや、それが木星へ残した影響についてはまだ明らかとなっていないものの、その閃光の大きさからもかなり巨大なものであったことがうかがえる。数百メートル以上のサイズなのではないかとの推測もされている。
木星と小惑星などの衝突は、1月に5回ほどの頻度で起こっていると言われているが、そのほとんどは地球から見て裏側で発生しています。そのため、今回の撮影は非常に貴重なものなのだ。
reference: sciencealert