宇宙から飛来した鉄隕石からつくられた刀剣。全ての男のロマンを刺激するようなパワーワードであるが、そういったものが実際に存在する。
「隕星剣」と呼ばれるこの刀は、約3万年前に宇宙から飛来した「キャニオン・ディアブロ隕石」からつくられた。アメリカ・アリゾナ州の砂漠に落ちていたこの隕石の一部、質量にしておよそ30キロを福島県田村市の「星の村天文台」で台長を勤めている大野裕明さんが購入し、刀の作成を始めたそうだ。
大野裕明さんは隕石で刀剣をつくることを夢見ていたそうで、念願の夢が叶ったとのこと。
刃渡り40センチの両刃で、刀身には隕石特有の波模様が浮かび上がっている。隕石に含まれるニッケルがゆっくりと冷却されたことにより結晶化してできた模様で、「ウィドマンシュテッテン構造」という。
現在は、福島市本内の大野さんの自宅で所蔵しているのだが、稀に展示されていることもあるそうだ。
この刀を作り上げたキャニオン・ディアブロ隕石が、なんとネットで購入することができるとのこと。30キロと大きなものではないが、なんとかして小さいナイフでも作れないものだろうか。