今月19日よりフランス・パリの動物園で地球上でもっとも奇妙な生物の一つが公開される。「The blob」と呼ばれるその生物は720の性別を持ち、脳がないにも関わらず知性を持つという。
「The Blob」と呼ばれる鮮やかな黄色をしたぬめりのような奇妙な生物の展示が、今月19日よりフランス・パリの動物園で開始されます。
このアメーバのような不思議な生物は学名「モジホコリ」といい、720もの性別が存在し、脳や目、口などを持っていません。
そして、彼らは脳がないにも関わらず、状況により様々な知性を見せます。迷路実験において餌までの最短経路を発見することができたり、環境の変化の予測したり、学習して有毒物質を避ける能力を持ち、1年たってもその行動を覚えていることができます。
口が無いため、餌を見つけると原形質で取り囲み、消化酵素を分泌してこれを消化・吸収します。
Blobは地球上でもっとも謎の多い生物の一つ。何百年も前から存在する種であるが、一体これが何なのかはまだ明らかになっていません。
さらに、Blobの不思議な点はこれだけではありません。
彼らを2つに分断しても数分の間に自己治癒で元に戻ることができ、2つのBlobを統合すると1つのBlobの「知識」が他方に情報伝達されるのです。彼らには個人という概念があるのでしょうか。
パリ動物園は「The Blob」をシャーレの中でオートミールを与えて培養し、一定の大きさになったところで樹皮に移し、テラリウム容器に入れて展示するそうです。
彼らは何を欲し、何を考えて生活しているのか?この宇宙には様々な形態の生命がいることを示唆する存在であることは間違いない。
reference: sciencealert, cnet