元NASAの研究員であるギルバート・レビン氏によると、NASAが1976年に行った実験の中で火星生命存在の証拠が含まれていると主張している。
火星に生命はいるのか、人類は長年この答えを追い求めています。しかし、元NASAの研究員であるギルバート・レビン氏は40年以上前に火星で行われた実験によって、生命存在の証拠が発見されているといいます。
レビン氏が米科学誌サイエンティフィック・アメリカンに寄せた意見書によると、NASAが1976年に行なった実験が火星生命の証拠を掴んでいたとのこと。
NASAは1976年に、火星の土壌に栄養素を置くという実験を行いました。生命が存在しているのならば、何らかの生物がこの栄養素を摂取して代謝によりガスが生じることになるでしょう。
実験の結果、ガスが検出されました。また、生命によって生み出されたものであるかを確認するため、土壌を加熱処理して同様の実験を行ったところ、見事ガスの存在は確認されませんでした。
これによって、火星に生命が存在する証拠が揃ったように思われましたが、さらなる実験では微生物が存在する明確な証拠が発見されなかったことから、NASAは未知の化学反応による誤検知であったと結論づけたのです。
NASAはそれ以降、この実験結果を追跡調査することはありませんでした。2020年にNASAが打ち上げる予定の探査機「Mars2020」にも生命を検出するための装置を搭載する計画はありません。
レビン氏は、NASAが1976年に行ったものと同様の実験を行うべきであると主張しています。
reference: sciencealert