今週、フィンランドのあるビーチが大量の卵でおおわれているような光景へと一変しました。しかし、実際にはその白い球体は卵ではなく、氷からできていました。あるアマチュア写真家がフィンランドとスウェーデンの間に位置するハイルオート島で「氷の卵」に遭遇したのです。
その写真家”リスト・マティーラ”は今まで一度もこのような光景を見たことがないと言います。そして専門家によると、「氷の卵は」非常に珍しい現象であるそうです。BBCニュースによると、この現象は氷の小さな結晶が風や水に何度もあおられた結果出来上がると言います。
これらの大量の卵は海岸線付近の浜辺およそ30メートルを覆っていました。氷の玉の中で最も小さいものが卵ほどの大きさで、最も大きいのはサッカーボールほど。BBCニュースの報道によると、それらは約1メートルまで大きくなる可能性があるとのことです。
マティーラは寒くて風の強い日にその島に行ったと述べています。BBCの気象専門家であるジョージ・グッドフェローによると、それがその現象が起きる第一の条件だということです。一般的なイメージとしては、巨大な氷床のかけらが波にもまれ、大きくされていくことで氷の卵が形成されます。
その卵が大きくなる可能性があるのは、海水が卵の表面に凍り付くときであり、これには卵の表面を滑らかにする作用があります。その結果として、滑らかな氷のボールがビーチに集められたのです。
reference: cbsnews