地球上にはニシキヘビやアナコンダといった様々な種類の大蛇たちが存在しています。この巨大な蛇たちは時にヒトを襲うこともあり、丸呑みにされて死亡した人間がヘビの体内から発見された例も数多く報告されています。
我々人類には、ヘビを恐れる感情が遺伝子レベルで刻み込まれているとも言われており、心の底からヘビを嫌う人も少なくないことでしょう。ですが、そんなヘビ嫌いであっても、万が一大蛇に飲み込まれてしまった場合に何が起こるのかについては知っておくべきです。
ヘビに飲み込まれても人間は生存できるのでしょうか?ヘビの体内では何が待ち受けているのでしょうか?
今回は人間がヘビに飲み込まれるとどうなるのか?についてご紹介したいと思います。
なんと過去に巨大ヘビに飲み込まれると言う壮絶なチャレンジが行われています。2014年、ディスカバリーチャンネルのドキュメンタリー番組「Eaten Alive」にて生物学者であるポール・ロソリーがオオアナコンダに飲み込まれると言う挑戦に挑んだのです。
オオアナコンダは体長が9メートル、体重が225キロにも達する巨大なヘビ。彼らは動いて自分の口に入るものなら何でも食べると言うほど様々な生物を獲物とし、シカやワニであってもペロリと丸呑みにしてしまいます。
ロソリー氏は生身で飲まれようとしたわけではありません。ヘビに狙われるようブタの血液を塗り込んだ特殊防護服と、酸素ボンベを装着し、アナコンダにトライしました。
とはいえ、いくらアナコンダでも食べる相手を選びます。豚の血液を塗った、怪しげなスーツを身にまとった人間を食べてやろうと思うはずもありません。ロソリー氏が近寄ると、初めはアナコンダは逃げの姿勢を見せました。
その後、ロソリー氏が豚臭くアタックし続けた結果、アナコンダはその巨体を絡め始めたのです。しかし、アナコンダが頭から飲み込もうとしたところでロソリー氏がギブアップ、その挑戦は失敗に終わっています。
つまりはディスカバリーチャンネル製のスーツではダメだと言うことです。バイエンス製の特別なスーツで大蛇に挑戦を挑みましょう。
まず、通常であれば呑み込まれる前にあなたは死にます。アナコンダやニシキヘビは獲物を絞め殺すタイプのヘビです。
獲物の全身に体を巻き付け、一気に絞め上げるのです。その圧力はと言うと、大型のスクールバスを乗せられるのと同等の圧力。このとてつもないパワーに生身で耐えられる人間はいないことでしょう。あなたはあっけない最期を迎えることになりますが、安心してくださいバイエンス製です。
あなたを十分に締め上げた後、大蛇はあなたを丸呑みするために顎を大きく開きます。幸運にも、他のヘビたちと違ってアナコンダやニシキヘビは毒を持っていないため、毒に侵される心配はございません。
ですが、インドニシキヘビなどの大蛇は鋭い歯がたくさんあるため、かまれると皮膚が裂けてしまうほどの重傷を追うことがあります。また、かまれた後の手入れを怠ると傷口から雑菌が入り感染症を引き起こす可能性も。
その後、大蛇の口の中で気づくことは唾液が大量に出ていることです。唾液はあなたの体をぬめらせることで呑み込みやすくし、タンパク質を分解する酵素を含んでいます。そのため、あなたは徐々に溶かされながら食道の中を下っていきます。他の動物の場合と同様にあなたは食道の筋肉に押されて体の奥へ運ばれます。
大蛇の胃に到着したようです。アナコンダの胃から出る強い酸と消化酵素があなたの皮膚を溶かし、ついには骨も溶かしてしまいます。胃におさまった獲物は大きいものでも1週間程度で骨までさっぱり消化してしまいます。あなたの皮膚はどろどろの肉のようになってすぐに溶けてなくなるでしょう。
小腸を通っていく間にあなたの体はさらに分解されます。これは肝臓と膵臓が分泌するさらに強力な酵素が作用するためです。この時点で髪の毛と爪以外のすべてが綺麗さっぱり消化されます。
特別なスーツを着ていて体が溶かされなかったとしてもあなたがフンとして外に捨てられるまで2週間ほどかかります。とはいえ、溶かされていないため、あなたはヘビの肛門から放出されることもないでしょう。何が言いたいかと言うと、あなたは飢え死にするまで永遠に大蛇の体内に取り残されることとなるのです。
バイエンス製の強靭なスーツが仇となったようです。暗く臭い大蛇の体内で大蛇の便秘の原因となって終える人生、ご愁傷様です。