初期人類の頭蓋骨がほぼ完全な形で発掘、380万年前の猿人の顔が復元される

米クリーブランド自然史博物館などのチームが、アフリカ・エチオピアで発見した約380万年前の初期人類アウストラロピテクス・アナメンシス(アナメンシス猿人)の頭蓋骨の化石から、当時の顔を復元したことを発表した。

8月28日付けで科学誌「Nature」電子版に掲載された。

 Credit:Photograph(s) by Matt Crow, courtesy of the Cleveland Museum of Natural History. Facial reconstruction by John Gurche made possible through generous contribution by Susan and George Klein

頭蓋骨の化石は、2016年にエチオピアの首都アディスアベバの北東約550キロで発掘された成人男性のもの。以前の研究によって、アナメンシス猿人の身長はおよそ150センチであることが明らかとなっている。今回のものは推定身長は示されなかった。

Credit: Dale Omori, courtesy of the Cleveland Museum of Natural History

今回発見された場所は、有名なアウストラロピテクス・アファレンシス(アファール猿人)のルーシー(Lucy)の発掘場所から55キロほどしか離れていない。

アナメンシス猿人はこれまで、長い時間をかけてアファール猿人(ルーシー)に進化していったと考えられてきたのだが、この2種類の初期人類が約10万年間共存していた可能性が浮上した。

頭蓋骨の化石の発見について、研究を主導した米クリーブランド自然史博物館の古人類学者であるヨハネス・ハイレ・セラシエ氏は、「化石で発見された300万年以上前の初期人類の中で、最も完全な形で残された頭蓋骨だ」と語った。

reference: livescience, reuters