後ろ手に縛られた状態だった、英国の農地で発掘された42体の遺骨の謎が深まる

先頃、英国の田園地帯で高齢者居住地を開発するために掘削工事が行われていた現場で白骨化した遺体が見つかりました。浅い墓穴に埋められていた遺骨は全部で42体あり、どれも後ろ手に縛られた状態で発掘されました。

Credit:Getmapping PLC/Infoterra & Blueslky/Maxar/Google Maps

しかし、その後、調査結果の発表がなく、遺体がその場に埋められることになった経緯や死者の身元は、なお不明なままです。

建設業者と提携している考古学の専門家チームは地元当局に遺骨についての報告を未だ行っておらず、地域住民が回答を求めていると地元のニュースサイト、ミルトン・キーンズ(MK)・シティズンが128日付けの記事で報じています

MKシティズンによると、昨年12月に英国イングランド南東部の都市、バッキンガムにあるウェストエンド農場で開発業者のブリーオ・リタイアメント・リヴィング・ホールディングズが総戸数72戸の定年退職者向け集合住宅地の造成を始めたときに遺骨が発見されたということです。墓の浅さと遺骨が後ろ手に縛られていたという事実から生前は「何らかの囚人だった」と推測されると行政地区議会および町議会の議員であるロビン・スタッチベリー氏は話しています。

「バッキンガムで大量虐殺があったアングロ・サクソン時代(410~1066年)、または、やはり多くの死者が出たイングランド内戦(1642~1651年)の時期に死んだ人たちの遺骨なのかもしれません」とスタッチベリー氏は語ったとMKシティズンの記事にあります。「あるいは、町の絞首台で刑に処された犯罪者だった可能性もあります」

バッキンガムシャー州考古学サービス(BCAS)は、遺骨の発見があったことは認識しているものの、その後の情報はまだ受け取っていないと言っているとMKシティズンは報じています。

「調査を請け負った考古学の専門家チームから調査結果の詳しい報告があるのを待っている状況なので、今はまだ、ウェストエンド農場の造成地で見つかった古い遺骨についてコメントすることはできません」とBCASの広報担当者はMKシティズンの取材に回答しています。

発掘物の分析は、遺骨の性別や年齢、死亡状況の詳細に加えて、墓から人工物が見つかっている場合はそれらについての説明を含むものとなります。このような分析は遺骨がどのような人々であったのか、そして、どのようにして農地に集団埋葬されることになったのかを究明するのに役立つと思われます。しかし、BBCによると、そういった報告がBCASに提出されるのは数ヶ月先のことになるかもしれないということです。

「この発見はバッキンガムにとって大きな歴史的意義のあることです。事実のもみ消しがあってはなりません」とスタッチベリー氏は言い添えています。

reference:livescience