巨大マンボウの幼生期の姿が初確認される

巨大なウシマンボウ(学名:Mola alexandrini)はちょっとした秘密をずっと持っています。その幼生の姿はいままで謎につつまれていたのですが、オーストラリアとニュージーランドの科学者が一致団結したおかげで世界有数の大きな魚の幼生期が暴かれることとなりました。

ウシマンボウの幼魚はとても小さく、まるでシリアルと雪の結晶の間のような見た目で、ファインディング・ニモのスクイッシーを見て楽しんだ方なら喜ぶでしょう。この発見は研究には不可欠であったコレクションを誇るオーストラリア博物館によって発表されました。

ウシマンボウはオーストラリアの海域に生息する3種のマンボウのうちの1つでモラモラの名としても知られる同属のマンボウと同じくらいの重さがあります。成長すると3mを超え体重は2,000kg以上になります。深海から海面まで移動し体温を上げるために日向ぼっこをする姿や、カモメに毛づくろいをしてもらい寄生虫駆除をして過ごすのを目にすることができます。

マンボウのメスは脊椎動物の中で最も繁殖能力が高く、大人のマンボウは3億もの卵を宿します。排卵の数が膨大なのに野生の卵が見つかったことがなく、なぜ幼魚の目撃例が非常に少ないのかと科学者たちは困惑していました。

オークランド博物館のマンボウ専門家であるマリアンヌ・ナイガード博士がその疑問の答えを求めて研究するために行ったのは、広い海でウシマンボウの幼魚を探すという途方もないことではなく、博物館に保存されたマンボウの標本を研究することでした。

ナイガード氏はオーストラリア博物館科学者のケリン・パーキンソン氏とアンドリュー・キング氏とともに候補となる標本を選り分けました。残念なことにマンボウの幼魚は成魚とは似てもにつかず、種の特定がさらに難しいものとなります。

ついに秘密を暴くこととなったサンプルが2017年ニュー・サウス・ウェールズ沿岸沖で収集されましたが、5mmしかない小さな標本のDNA分析は難しい挑戦でした。標本へのダメージを最小限にするためにオーストラリア博物館魚類部門のケリン・パーキンソン氏が眼球を片方慎重に取り出し、ゲノミクス専門のアンドリュー・キング氏がDNA抽出と分析を担当しました。

「オーストラリア博物館に現存する標本のDNA塩基配列を国際的コラボによって生み出された参照データと比較しました。」とキング氏は声明の中で説明し、「その配列はウシマンボウ(Mola alexandrini)の成魚と完全に一致したのです。」と話しています。

研究チームは今回の発見を博物館にあるさらなるマンボウの幼魚の特定に利用し、海の巨大生物のライフサイクルをはっきりさせたいと望んでいます。彼らの成果は博物館のコレクションの大切さや、新たなテクノロジーが新たな分析の機会の扉を開くように研究を続けることで果たすべき役割を強調しています。

reference:iflscience



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