背中の痛みを『治療』するために自分の精液を注射し続けた男の症例が報告される

33歳のアイルランド人男性は、慢性的な背中の痛みが消えることを期待して月に一度注射器に自分の精液を満たし、右腕の静脈や筋肉に注入していたそうです。

Credit:Irish Medical Journal, Dunne L. et al., 2019

すみません、私たちもこれは理解に苦しみますが、新たに掲載された症例なのです。

診察をしたところ、医療スタッフが彼の右腕が深刻な皮下感染を起こしている兆候である赤い腫れがあることに気がつきました。X線検査によって皮膚の奥深くに膿瘍が映し出されたのです。

この患者は自分の精液を注射したのが原因かもしれないと明かしました。どうやら背中の痛みにずっと悩まされていて、静脈内や筋肉内に精液を注入するという革新的な方法を思いついたようなのです。

1年半もの間彼は月に1回の自作の強壮剤の注射を打ってきたのです。最近では背痛の発作をきっかけに注射の用量を数回に増やしさえしていたと言います。

この症例は2019年1月のIrish Medical Journalの記事に、『Semenly』罪のない背中の痛み:皮下膿瘍の珍しい症例概要、と題し概要が掲載されました。著者は医療や代替医療両方の文献を調べたのですが成果なく終わりました。

「EMBASEやPubMed、Google scholarなどの学術文献メディアや、より広いインターネットの総合的レビューでは、医学的、非医学的な利用だけでなく、背中の痛みの治療を目的とする精液の静脈注射が行われた症例に重点をおいて調べました」と著者は書いています

「皮下への精液注射をラットやうさぎに行なった場合の効果のレポート(1945年)はありますが、人間へ行なった症例はどの文献にもありませんでした。」

精液の健康上有用だという主張が文献上で議論されてきました。アレルギー反応をテストするために皮下に微量に注射することは時々行われ、精液アレルギーの治療方法として議論されてきました

しかし鎮痛ということに関しては、特に背中の痛みの治療には当然ですが前代未聞のことです。

この男の話には多くの意味があるのは間違いありません。真相をすぐに究明できることはないでしょうし、おそらく医師にもできないでしょう。

この患者は蜂巣織炎(皮膚細菌感染)と診断され、医師は静脈内抗菌剤を投与しました。しかし、更なる治療を施す前に彼は退院してしまったのです。

どうやら背中の痛みは良くなったようです。

この研究はIrish Medical Journalに掲載されています。

reference:iflscience



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