ドイツの郵便局で避難騒ぎとなった『ガス漏れ事件』、真相は世界一臭いフルーツの小包だった

腐った玉ねぎ、テルビン油、下水…これらは世界一臭いといわれるドリアンの匂いを表現するときによく名前が挙げられます。ボルネオ島やスマトラ島原産のゴツゴツとしたこの果物は、その強烈な匂いや甘さを愛して止まない人もいれば、正に先週バイエルン郵便局で起こったように毒ガスでも撒かれたかと恐怖を覚え嫌悪する人もいるという好き嫌いが両極端に分かれる食べ物です。

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ドイツのシュヴァインフルトのとある郵便局で、郵便局員たちが鼻を刺激する怪しい小包の『臭い』を嗅いだところ気分が悪くなりました。緊急対応チームがその危険物らしきものに対処するために警察、消防、緊急サービスとともに現場に駆けつけました。12人の郵便局員が吐き気を訴えその場で手当てを受け、6人は病院へ搬送された、とドイツのバイエルン放送は報じています。

 CNNの報道によると、「中身が何かわからないため、小包が危険物かどうかわかりませんでした。」とシュヴァインフルト警察署の広報担当は話していたそうです。

勇気を振り絞って警察が小包を調べたところ、その強烈な匂いの原因は有毒ガスなどではなく、なんと悪名高いドリアンの匂いだったのです。友人から送られたタイのドリアンの入った臭い贈り物は、その後無事ニュルンベルク在住の50歳の住人のもとに届けられたそうです。

ドリアンはとてつもない臭いがあることで知られており、アジアを旅行したことがある方はこのゴツゴツした果物をホテルや公共交通機関へ持ち込みすることを禁止するポスターの存在をよく知っていることでしょう。有毒ガス異臭騒ぎが起きたのは今回が初めてではありません。2018年にもオーストラリア、メルボルンの図書館でドリアンスナックのせいで避難する騒ぎがありました。

ドリアンは一見何の魅力もないようですが、中国の消費者の間でブームとなり、タイでは儲かるビジネスの代名詞となっています。ドリアンには味や匂いが異なる200種類の品種があり、ケーキやアイスクリーム、なんとピザにまで使われています。しかしオフィスの電子レンジで魚を調理したと言われ恥をかきたくなければ、お弁当にドリアンを入れないことをおススメします。

reference:iflscience



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