私たち人類が居住する地球は惑星という分類に属し、衛星である月が地球の周りを周回している。ふと夜空を眺めたときに輝いている月は非常に美しく、心を奪われる存在であるが、もし仮に月のある位置に太陽系の惑星が存在していたら、地球からどう見えるのだろうか。
そんな我々の興味を宇宙愛好家であり、アーティストでもあるアメリカ人のRon Millerさんが実現してくれた。
こちらがもととなる写真だ。私たちが日常で目にできる満月である、ここに太陽系の惑星が存在するとどうなるのだろう。今回は火星・海王星・天王星・土星・木星を紹介する。
異様な光景ではあるが、まだ耐えられそう。
大気中のメタンが赤い色の光を吸収するため、このような美しい青色に見えるのだ。地球のように海があるわけではない。
天王星の大気を構成する要素の一つに硫化水素が含まれているため、腐乱臭やおならのような臭いがすることが分かっている。まあ、天王星の臭いを嗅ぐような瞬間があってもそのときには死んでいるだろうが。
NASAの土星探査機カッシーニの調査により、土星の輪は残り1億年ほどで消失してしまうことが明らかになっている。輪の寿命は長くても2億年で太陽系の歴史の2%しかない。観測できている人類は運が良いのかもしれない。
ついに来た、漂うラスボス感。太陽系で最も大きい惑星である木星。木星は太陽と同じ水素とヘリウムで構成されており、現在の80倍の質量があれば、核融合をして、第2の太陽となることができたのだ。
火星までは耐えられそうだが、海王星あたりから恐ろしすぎる。特に木星なんかは何者かが、こちらをのぞいているのではと思わせるような恐怖感が押し寄せる。実際に目にしてみたい好奇心もあるが、月で満足しておこう。