7月22日、アメリカ・カリフォルニア州のモントレー湾にてクジラがアシカを丸呑みにする衝撃的な瞬間がカメラに収められた。写真は、地元の野生動物写真家のチェイス・デッカー氏が撮影した。
チェイス・デッカー氏が、ホエールウォッチングしている最中にこの衝撃的な出来事が発生した。クジラがイワシの群れを食べる様子を観ていたところ、アシカを丸呑みする場面に出くわし、カメラのシャッターを切ったという。
飲み込まれたアシカのその後の姿を確認した者はいないが、海洋学者でもあるチェイス・デッカー氏は、クジラの口の中から泳いで逃げた確信が100%あると主張している。
今回、アシカを奇跡的に丸呑みにしたのはクジラの中でもザトウクジラという種で、十数メートルの巨大な身体であるものの、オキアミなどのプランクトンのほか、イワシ、ニシン、サケの稚魚といった小さな魚をろ過摂食する。
食道が少し伸縮しても直径30〜40センチが限界であるため、アシカを飲み込むことはできないと考えられる。
過去には、ペリカンやゼニガタアザラシ、人間などの大型動物が飲み込まれたこともある(人間は飲み込まれた後、吐き出されたため無事)。カモメが飲み込まれ、命を落としたケースもあるそうだ。
映画のワンシーンのような衝撃的な瞬間、1度目にしてみたいものである。