死亡したアカウミガメの赤ちゃんの体内から104個ものプラスチック片が発見された。海に浮かぶプラスチックは深刻な環境問題の一つ。
上の写真は104個のプラスチック片を食べた後に死亡したアカウミガメの赤ちゃんと、体内から取り出されたプラスチック片です。
地元の自然保護センター、ガンボリンボ・ネイチャー・センターが、今月1日にFacebook上にアップしたことで話題となりました。
手のひらほどの大きさのカメから、大量のプラスチック片が取り出されました。その中には風船の破片や瓶のラベルなどが含まれており、それらがカメの腹いっぱいに詰まっていたとのこと。
このかわいそうな赤ちゃんカメは、波で打ち上げられたものといいます。カメのサイズから判断して生後約1〜2ヶ月の個体と考えられています。
毎年、プラスチックを飲み込んで栄養不良に陥るウミガメは後を絶ちません。同センターではこうしたカメに少しずつ水分を補給することで、プラスチック片が自然に排出されるのを待ちます。生き延びるカメもいますが、助からないことが多いそうです。
ウミガメの子どもは卵からかえった後、海岸に浮かぶ海藻の上で最初の数年を過ごします。この海藻にからみつくプラスチック片を、子ガメはえさと勘違いして飲み込んでしまう。腹にプラスチック片が詰まっていると空腹を感じなくなり、十分な栄養が取れなくなるのです。
また、成体のウミガメがクラゲと間違ってビニール袋を食べてしまったことによって、命を落としたケースも報告されています。
reference: cnn, livescience