鼻をほじり発掘した鼻くそを食う人には毎度驚愕するものでしょう。しかし、48歳のオーストラリア人男性の鼻からは鼻くそを食うことなど比較にならないようなブツが発掘されたのです。
医者は彼の右の鼻腔から19mm×11mmの岩のように固い塊を掘り出しました。その石灰化した物体はなんと18年も前に彼がひそかに刑務所に持ち込もうとしたマリファナ(大麻)でした。
これは違法薬物が鼻石になった珍しい事例です。鼻石は鼻の中には見られることがない物質の周りに塩が徐々に終結することによって形成されます。鼻石という単語はギリシャ語のrhino(鼻)とlithos(石)に由来するそう。
鼻石の診療記録はわずかしかないが、最も古いもので1654年のものまで記録されています。鼻石が現れたとき、医者はそれらがさまざまな物質で構成されていることを発見しました。
それらは身体上の物質(無作為に並べられた歯、骨のかけら、血餅、硬くなった鼻くそのような)と同時に外からくる物質(種、ビーズ、ボタンのような)を含んでいます。
マリファナによる鼻石を報告した医者のチームは、違法薬物により形成された鼻石の例はほかに一例しかないと言います。それは2007年に21歳の男が何年か彼の鼻に放置されていた、ナイロンシートにくるまれたコデインとアヘンが混ざって固まったものを持ってきたという例です。
今回の例では、凝固物の中心にあった少量のマリファナは男がガールフレンドからもらったプレゼントだったようです。彼女は男が服役している間にそれをプレゼントしました。
薬物を看守の目から逃れるために、その男はマリファナをゴム風船にくるめて鼻に詰めました。そのトリックはうまくいきましたが、隠したものを取り出そうとしたとき、彼はそれを鼻の奥のほうへ押し込んでしまいました。その結果、取り出せなくなり、男はそれを飲み込んだと思い込み、挙句の果てにはそのことを忘れてしまったと言います。
何年もの間、彼は繰り返す鼻炎に悩まされ、右の鼻で呼吸をすることが困難になりました。ですが、彼はその問題がどこかに行ってしまったマリファナと関係があるとは考えもつきませんでした。18年後となる今回に、彼が頭痛に悩まされ、脳のCTスキャンを受けた際に石化したマリファナが発見されました。
医者はすぐにその硬い塊を取り出し、分解したと言います。彼らは劣化した野菜か果物のような物体を含んだ「ゴム製のカプセル」を見つけたと報告しています。医者が見え透いた補足質問を行うと、男は最終的に、約20年前に鼻にマリファナを詰めたことを思い出しました。
3か月後、その男の鼻炎の問題は完全に解決したそうです。なんともおバカな事件、皆さんもやばいものを手にした時には鼻に詰め込まないように。。。
reference: Ars Technica