中国で黒と金の模様を体にまとった「人面魚」が発見されました。それは水の底からゆっくりと忍び寄ってきたのです。
ニュースまとめサービスであるニュースフレアによると、2019年11月5日、中国南西部で顔のような模様をもった鯉が撮影されました。
https://youtu.be/H5ybrGXK9LA
野生の鯉は暗いオリーブ色からシルバーといった様々な色の個体が見られます。「New South Wales Department of Primary Industries」によると、捕獲された鯉は人面の輪郭を作り出す黄金や黒を含む様々な模様を織りなす観賞用の色付けのために育てられることがあると言います。
しかし、なぜ私たちはヒトでないはずの鯉に対して「人間の顔」を思い浮かべるのでしょうか?
それは人間でないものを人間になぞらえてしまう擬人化と呼ばれる概念です。それは、私たちの先天的な自然界との結びつきから来ています。赤ちゃんは周りの環境において、ほかのどの物体よりも動物に興味を示し、生まれて初めて発する言葉として、子供は動物の名前か動物が発する音を話すことを示している研究があります。
なぜ人間が人間以外の生き物や物体を擬人化するのかについては多くの学説があります。その大部分は、私たちが生きていく手助けとするための手がかりやボディランゲージ、行動を読み取っていくことを可能にさせる、私たちの社会構造を延長させる気まぐれな行動と結論付けています。
擬人化に関する研究の組織的な評価では、人間以外の生き物を擬人化するという私たちの能力は「一連の認識メカニズム」によって後押しされているということです。
それは人間のような行動や思考の両方に対する素早い反応のことです。例えば、猫が冷蔵庫の前に座っていたら、この猫はおなかがすいているんだと思い込むといったようなこと。
reference: IFLscience