一見動くGIF画像のように見えますが、これは静止画でニノの錯視画像といいます。12個の黒い点が描かれた格子模様で、その点は一度に全部見ることはできません。
この錯視画像はジャック・ニノ氏によって作られました。彼は視覚を専門とする生物学者で、有名な『ハーマングリッド錯視』を応用して作成しました。それをゲームクリエイターのウィル・カースレイク氏が日曜にツイッターに投稿するとたちまち投稿サイトRedditの話題をさらいました。
錯視に関する科学論文のなかでニノ氏は次のように説明しています。「ハーマングリッド錯視画像の白い円が縮小され、白抜きで黒い点が描かれると消滅する傾向があります。同時に数個しか点が見えず画像の中で不規則にうじゃうじゃと動いているように見えます。点が見えないところには灰色の線が一本に続いているように見え、本来存在しないはずの灰色の線の交差点が見えるのです。そしてそれ以外のところでは黒い点がチラチラと見えてくるのです。これは白黒のコントラストを逆にしても同じ現象が起こります。」
視覚科学者デレク・アーノルドは、錯視は周辺視野の弱さに大いに関係があることを The Vergeの記事内で説明しています。本質的に私たちの脳はよく焦点が合わず不確実な周辺部分を灰色の線の規則的なパターンが続いていると説明しようとするのです。
There are twelve black dots at the intersections in this image. Your brain won’t let you see them all at once. pic.twitter.com/ig6P980LOT
— Will Kerslake (@wkerslake) September 11, 2016
reference:iflscience