人によって白/金もしくは黒/青のボーダーに見えるワンピースや、見る人によって色が変わるジャージの騒ぎが落ち着いてきたところですが、またもや人によって色の認識が違って意見が分かれるという事例が発生しました。
Optical Expressが作成したこの実験によって、同じ刺激から様々な視覚解釈が生じることを見せつけました。
上の色をご覧下さい。青色に見えますか?それとも緑色に見えますか?
では次に下の画像をご覧下さい。真ん中の2番の色は何色でしょうか?
回答者1,000人中64%の人は最初の(上の)画像は緑であると答え、32%が青色だと答えました。しかしながら、同じ回答者に明らかに青色と思われる2つの色に挟まれた先ほどと同じ色を尋ねたところ、90%以上の人が緑であると答えたのです。
Optical Expressによると、この画像に含まれる三原色(赤青緑)モデルの数値は、赤が0、緑は122、青は116を示しています。つまり厳密には緑色なのです。
しかし当然のことではあるが、私たちはそれぞれの方法で色を認識、解釈しますので絶対的正解はありません。もしあなたがほかの人とは全く違う色だと解釈していたとしたら、色盲である可能性もあるでしょう。
言語が大きく影響していることも考慮に入れる価値はあります。その色が全く同じように見え、同じように理解していたとしても単に色の定義が違う可能性もあります。
Optical Expressのクリニカルサービスディレクターを務めるスティーブン・ハナン氏はこう説明しています。「全ての人は唯一無二の存在で、結果として私たちの脳の処理方法はそれぞれ異なります。色の解釈方法によって自分が見ている色の解釈が、隣の人の解釈方法とは違っているのです。」と MailOnlineは伝えています。
「光が目に入り、目の後方にある光感応組織である網膜に当たります。」と話は続きます。
「光は電子シグナルに変換され視神経を通って脳の視覚野に送られます。脳は独自の解釈方法によってその電子シグナルを解読するのです。」
reference:iflscience