美人な女性は就職活動で不利になる可能性が高いことが研究によって裏付けられる

「見た目の良さは皮一重」とはいうものの、就職活動においてはルックスが良い人の方が採用されやすいものです。もっとも、それは女性でなければの話。

Credit:Pixabay

最新の調査で判明したのは、男性は容姿の整っている人の方が就職の面接に呼ばれる確率が50%高い一方で、女性は美人であると面接の機会を与えられる確率がずっと低くなるということです。その理由は、履歴書を見て選考する採用担当者の大半が若い独身女性だからだと言います。そのような担当者はライバルとなる人物を職場に迎えたがらないからだろうと研究者たちは推測しています。

性差別的に思えるかもしれませんが、この主張は適切な調査方法によって裏付けられていると見られます。

このイスラエルで行われた研究では、ペアになるように用意した5,312通の履歴書を2,656件の求人に送る実験をしました。ほぼ同様の内容の履歴書を2通ずつ作成し、片方には写真を付けず、もう片方には魅力的な男性か女性の写真、あるいは平凡な外見の男性か女性の写真を添えました。

米国とは異なり、イスラエルでは履歴書に写真を貼付するのは珍しくないということを踏まえて、このような手法が取られました。

結果は以下の通り。「魅力的な」男性には19.9%の確率で返答がありました。これは、「平凡な見た目の」男性が返答をもらった確率13.7%の1.5倍近い高さであり、写真を貼付しなかった男性の確率9.2%の2倍を上回ります。

ところが、女性の場合は、一般に信じられているのとは逆に「魅力的な」女性の方が、地味であったり魅力的でないと見られる女性より連絡を返してもらうケースが少なく、写真を付けなかった女性と比べても同様の結果となったのです。

「女性の応募者においては、写真なしの女性に最も高い確率で返答がありました。不美人な女性より22%、美人な女性より30%高い確率です。

魅力的な見た目の女性が不利を被るという調査結果は最新の心理学と相反するものですし、男性にしろ女性にしろ、外見が魅力的な人は、考え得るほぼすべての望ましい性格や気質をしているとする、美貌に関する組織行動の文献とも相容れないものです」と調査を行ったイスラエルのネゲヴ・ベン=グリオン大学のブラッドリー・ラフル教授と博士論文提出資格を持つゼエヴ・シュトゥディナー氏は述べています。

差別を受ける美人な女性の人数は採用担当者によって変わるということも調査結果からわかりました。人材紹介所が履歴書選考をする場合、美人な女性の応募者は不美人な応募者より選ばれにくいということはなく、写真を貼付しなかった女性に比べるとやや不利になっているだけでした。

ところが、応募者が働くことになるかもしれない企業が直接、採用選考する場合は美人の応募者が返答をもらう確率は平凡なルックスの女性や写真を貼付しなかった女性の約半分でした。これは人材配属職に占める女性社員の割合が高いことが理由だと研究者たちは結論付けています。

このような類型化したイメージを実証するために企業で応募者を選考する担当者に話を聞く検証実験の調査が行われました。担当者はインタビューをした25社の内、24社(95%)で女性でした。加えて、担当者たちは若く(23~34歳で平均年齢は29歳)、大半(67%)が独身でした。この特徴は、職場で若くて美人な競争相手と対決するときの嫉妬から来る反応と関連付けられやすいものです。

「求人採用においてペナルティを与える主な理由は、職場で美人に対して女性特有の嫉妬感情を抱くことであると実際にこの検証結果は示しています」とラフル教授は述べています。

reference:livescience