コロナウイルスによって観光客減少で飢えた猿による縄張り争いが激しすぎる

コロナウイルスの流行が引き起こした変わった現象のひとつに数えられるのが、3月12日木曜日タイの古都ロッブリーで勃発した路上に住む猿と寺に住む猿との数十匹規模の縄張り争いです。

Credit:Sasaluk Rattanachai/ Facebook

住民によると喧嘩騒ぎの原因は800年の歴史を持つ古都から観光客が消え、何千匹にものぼる地元の猿たちに食べ物が行き渡らなくなったためだそうです。「普段の夏は観光客が多いのですが、今はウイルスのせいで客もおらず旅行業界は閑散としています。」タイのニュースサイト「カオソット・イングリッシュ」に争いの動画を投稿したササルック・ラッタナチャイ氏はこう語ります。「(寺の)猿にエサを与える観光客があまりいないのです。」

ロッブリーおよび隣接するプラ・プランサム・ヨット寺院群(13世紀~)には数千匹のカニクイザル(学名Macaca fascicularis)が住んでいます。どちらの群れも毎日数百人と訪れる観光客から人間の食物を与えられて来ました。町では毎年モンキービュッフェ祭りを開催し、観光客が果物と野菜で作った手の込んだ塔を寺の猿たちに与えているほどです。

しかし地域の観光が不振に陥ると猿ですら不景気になります。この木曜日、数十匹の「潜入隊」が食料目当てに寺から町へ入り、路上で地元の猿たちとのいさかいが始まりました。

Sasaluk Rattanachaiさんの投稿 2020年3月10日火曜日

何をめぐって争ったかって?ヨーグルトのカップが1つ。報道では殴り合いの応酬とともに叫び声が響き渡り、交通が10分にわたってストップしたそうです。ある住人は「カオソット・イングリッシュ」の取材にこう語っています。「私の知る限りこんな争いは見たことがありません。普通はせいぜい5匹か10匹くらいのものです。」後刻住民が寺に食物を供えたところ、猿たちの大半は引き上げて行ったそうです。

BBCによれば昨年タイを訪れた観光客はおよそ3,900万人。中国人はこのうち1,000万人以上を占めています。中国の旅行禁止令(そして他国が追従する動き)が、タイの観光産業に著しい打撃を与えています。

reference:livescience