大阪大学大学院医学系研究科の西田幸二教授(眼科学)らのグループが、他人のiPS細胞を用いて作られた角膜シートを、失明状態にある「角膜上皮幹細胞疲弊症」の患者に移植することで、視力を回復することに成功した。
手術は7月25日に行われ、今月の23日に退院したそうだ。女性は日常生活に支障がない程度まで視力が改善しているとのこと。iPS細胞から作った角膜の細胞を移植する手術は世界初となる。
今回の手法によって、ドナー不足や拒絶反応などの課題を克服できることから、革新的な治療法として世界中で角膜疾患のため失明状態にある多くの患者の視力回復に貢献することが期待される。
西田教授は、実用化について「一般の製造販売の承認が得られるレベルに、5年ぐらいで目指すことができたら」と話している。
reference: AMED