ニュージーランド・オタゴ大学の研究チームが、ネス湖の約250箇所でサンプルを採取し、環境DNA分析を行った。その結果、恐竜のような生物のDNAは発見されなかったことが発表された。
英北部スコットランドのネス湖で目撃情報が相次ぎ、20世紀最大の謎であった未確認生物「ネッシー」についての論争へ、ついに終止符が打たれそうだ。
ニュージーランド・オタゴ大学のニール・ゲメル教授らの研究チームが、ネス湖の約250箇所でサンプルを採取し、環境DNA分析を行った。
環境DNA分析とは、海・川・湖沼・土壌等の環境中に含まれる生物のDNAを分析することで、そこに生息するまたは、過去に生息していた生物を網羅的に特定したり、ある特定の種が生息しているかどうかを判定できる手法である。
そして、研究チームの分析の結果、ネス湖からは恐竜のような生き物のDNAはまったく発見されなかった。一方で、大量のウナギのDNAが発見されたという。
ゲメル教授は5日、イギリスで開かれた記者会見で謎の生物が巨大ウナギである可能性を述べた。ウナギは通常よりも極端に大きく成長することもある。
また、教授は「よく分からない点も多くある」とも述べ、さらなる解明の必要性を訴えた。
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