インドネシア・ジャンビ州にて、人為的な火災が原因で空が真っ赤になる異常事態が発生した。その煙害は同国内だけにとどまらず、近隣国にまで広がっている。
毎年、乾季になると森林火災が巻き起こるインドネシアだが、今年は大規模な森林火災による煙害が進行している。
その被害は凄まじいもので真昼であるにも関わらず、空が真っ赤に染まってしまう事態となった。現地SNSでは、火星のようだとその様子が話題となっている。
日光が大気中の大きな粒子に当たった時に起きる散乱現象によって、真っ赤な空へと変貌していると考えられている。
また、この異常現象の原因である大規模な森林火災は、自然発生的なものというよりも焼畑農業などの人工的なものという。
森林火災による煙害は、近隣国であるシンガポールやマレーシアにまで広がっており、ぜんそくなどの健康被害が出ているほか、学校が休校になるなどの影響が出ている。
火災は乾季が続く7月〜11月頃まで消えないため、今後も被害が拡大することが予想される。