COVID-19のパンデミックは世界中の教育にかつてない影響を与えました。ユネスコによると、188ヶ国以上の在学生の91.3パーセントがCOVID-19による学校閉鎖の影響を受けています。
義務教育以上においても、学校閉鎖や学年末試験の延期を余儀なくされ、世界中の大学でも卒業式を中止しなければなりませんでした。しかし、日本の一部の学生にはまだ続きがあったのです。
東京にあるビジネス・ブレークスルー(BBT)大学では3月28日に千代田区のホテルグランドパレスにて卒業式が執り行われました。卒業生は直接出席することはできないため、代わりに遠隔操作できるロボットが卒業生代表として卒業証書を受け取りました。卒業式に『実際に出席しているように』するため、ロボットの『顔』の部分に設置したタブレットにテレビ電話で顔を写しました。
ローブとアカデミック帽を身に着けたロボットの『newme(ニューミー)』はANAホールディングスによって開発され、さらに卒業生代表の4人が操作して証書を受け取るための手を設計しました。その間、ほかの卒業生たちはZoomを通して卒業式に『出席』しました。大前研一学長がアバターに証書を授与するという本当に忘れられない式となりました。
ローブとアカデミック帽を身に着けたロボットの『newme(ニューミー)』はANAホールディングスによって開発され、さらに卒業生代表の4人が操作して証書を受け取るための手を設計しました。その間、ほかの卒業生たちはZoomを通して卒業式に『出席』しました。大前研一学長がアバターに証書を授与するという本当に忘れられない式となりました。
「入学時はまさか自分がアバターを操作して卒業式に参加するとは思いもしませんでした。」とアバター卒業生は話しました。「プライベート空間にいながら公の場で卒業証書を受け取るなんて斬新な体験です。」
実際、この『アバター卒業式』を計画したBBT大学経営学部グローバル経営学科長の谷中修吾教授は、他の大学でも学生のために似たようなイベントを実施することができると考えています。
「新型コロナウイルスの対応が求められる中、アバターの導入で温かみあるオンライン卒業式が実現できて嬉しいです」と谷中教授は述べ、さらに、「この取り組みが、卒業式や入学式開催に悩む教育機関の皆様の参考になれば幸いです。」と話しています。
日本でバーチャル卒業式を行ったのはBBT大学だけではありません。先月3月に終了するはずの年度が短縮されることが決定したあと、小学校の卒業生グループが、自分たちの卒業式をマインクラフト内で行ったのです。
reference:iflscience