地球上にはおよそ15,000個の核兵器が存在し、そのほとんどをアメリカとロシアが保有しています。
皆さんご存知のとおり、核兵器はたった1発で多くの命を奪います。
ですが、もしそのような恐ろしい威力を持つ核爆弾が全て爆発すると何が起こるのでしょうか?
今回は、世界中の核兵器が一斉に爆発した場合何が起こるのかについてご紹介したいと思います。
平均的な核爆弾は、TNT20万トン分のの威力を持っており、15,000個の核はTNT30億トン分に相当します。
これだけの核爆弾があれば、東京スカイツリーを7万5000本建てることができる程の量です。
場所はアマゾンの熱帯雨林の中央とします。それではボタンを押しましょう。
一瞬にして、幅50キロメートルの火の玉が近づくものすべてを蒸発させ、3,000平方キロメートルの森林をさら地にする爆風が巻き起こります。
250キロメートル圏内のすべての生命は焼け死ぬことでしょう。爆発音は世界中に響き、衝撃波が数週間をかけて地球を数十周します。
さらに、何百万トンもの燃焼した際の物質が待機中に流れ出し、キノコ雲は成層圏の外側にまで達します。
幅約10キロメートルのクレーターが残り、山火事が南アメリカ中に広がることが予想されます。
非常に強い放射性物質が生物を殺し、クレーターの周囲数キロメートルは生物が住める状態ではなくなります。
環境中の放射性物質の量は世界中で2倍に。これは文明を終わらせる量ではありませんが、しばらくの間がんになる確率が上昇します。
灰や煙などの微粒子が大気中を浮遊することで、核の冬が引き起こされ、地球の気温を数年にわたって数度下げるとされています。
とはいえ、この程度では人類は滅亡することなく生き残ります。
それでは、さらに多くの核兵器を爆発させるとどうなるのでしょう。
人類が地球上のウランを採掘し、それを全て用いて核爆弾を作ったと仮定します。
その量は広島型の原子爆弾100億個分。
6500万年前に恐竜を絶滅させた隕石衝突と同等のエネルギーを持つ、高さ3キロメートルの立方体になります。
それらが一度に爆発するとどうなるのでしょうか?
爆発と同時に、宇宙から確認できるほどの巨大な火の玉が出現します。
その威力はすさまじく、地面がまるで水滴を落とした水面のように動き、直径100キロメートルのクレーターが作成されます。
一瞬にして周囲の山脈が気化し、数千トンもの物質がものすごいスピードで飛び散り宇宙に放出されます。
そして、そのほとんどは火の雨のように地球に降り注ぐのです。
地獄と化した地上では多くの大型生物が死に、世界中を嵐が襲うようになると言います。
地殻も影響を受けるため、記録された中の何よりも強い地球規模の大地震が発生し、ハリケーン級の風が南アメリカ中の木々をなぎ倒し、野火が大陸を包むとみられます。
その後、火災によって発生した大量の炭化水素が大気中を埋め尽くし、世界中の気温を氷点下にまで下げます。
そして、人間を含む多くの生物は絶滅します。
とはいえ、たったの数百年で爆発の傷は癒され、千年後には生命が姿を取り戻すそうです。
さらに時が経ち知的生命体が誕生すれば、ウランのような放射性元素や人間が使用した金属、プラスチックを発見して困惑することでしょう。