天王星に落ちるとどうなるのか?

地球から約30億キロメートル彼方に存在する青緑色の星、天王星。 天王星は内側から7番目の惑星であり、太陽系の中でも木星・土星に次いで3番 目の大きさを誇っています。 天王星は公転軸に対して自転軸が98度も傾いてるという特徴があります。これ により、天王星は自転軸が横だおしになっており、太陽の周りをごろごろと転 がるようにして回っているのです。 

また、天王星はおならの匂いがすることでも有名です。これは、天王星最上層の雲の上にある大気を構成している要素の一つに硫化水素が含まれているためです。このおならの匂い嗅ぎに行くべきだと思いませんか?そして、天王星の美しい水色の奥底には何があるのでしょうか?

そこで今回は、天王星に落ちるとどうなるのかについてご紹介したいと思います。

1986年にボイジャー2号が歴史的接近通過「フライバイ」を行った際にこの不 思議な惑星について多くのことがわかりました。 ボイジャー2号が天王星の雲の上層部から8万キロメートル内を通過したのはわずか6時間。 その時間内で天王星、および、その衛星と環っかに関する重要なデータを大量 に収集しました。

ほかにも、ハッブル宇宙望遠鏡やいくつかの地上望遠鏡による観測からわかっ たことがあります。 これらの貴重なデータを使って内部構造や組成を含む天王星の様々な特徴を調 査した結果、遥か彼方の惑星の謎めいた雲の奥に潜んでいるものについて飛躍 的に理解が深まったのです。 

では、天王星に落下します。もちろんバイエンス製のスーツを着用して。天王星の内部はどうなっているのでしょうか。

まず、天王星に向かって落下していく間、13本の薄い輪っかを目にすることに なります。 天王星にも土星のような輪っかがあり、主にゴルフボールサイズかそれより大 きい岩によって構成されています。惑星の外観は青緑色です。けれども、ぼんやりかすむ未知の惑星にだんだんと近づくにつれ、渦巻く大気帯が見えてくることでしょう。 

やがて、あなたは上層大気の中へ入り、水素やヘリウムと混ざったメタンの氷 の雲の中を落ちていきます。 天王星は太陽からかなり離れているため、ほとんど日光が届きません。そのた め、気温は太陽系の中で最も低く、摂氏マイナス220度を下回ります。 この高度では気圧は地球の海水位の半分である約0.5気圧となっています。 

そして、天王星は密度が低いため、重力は地球よりほんの少しだけ弱いと考えられています。 そのため、地球に自由落下するのに近いスピードで当初は落ちていくことになります。 最初の雲の層を通り抜けて、暗い硫化水素の氷の雲に入っていくまで長くはか かりません。

日光が奥まで届かないので、深く落ちていくにつれ、辺りはますます暗くなり、周りを観察することができなくなります。ただ、時速900キロに達する猛烈な風が吹き荒れていることが、音や振動を通じて感じることができるでしょう。 幸いなことにあなたはバイエンス製スーツを着用しているため、安全に地獄の ような深みに落ち続けることができます。 

この段階で、分厚く暗い高密度の雲の中を約130キロにわたって急降下してきました。あなたが真っ暗なところでひとりきりになってしまったと気づくとき、太陽の光は遠い記憶のように思えることでしょう。この深さでは圧力は約10気圧に上がっており、気温は快適な摂氏10度です。しかし、この状態は長く続きません。なぜなら、今度は凍った水でできた白い雲がそびえる混沌とした領域に落ちるためです。ここでは静電気によって発生した稲妻が辺り一帯で光っています。 この雲の層の底に近づいていくと、圧力が60気圧以上に急上昇し、気温は摂氏 50度ほどになります。

落下し始めてから1時間以上経ち、天王星の深部へと240キロを旅してきまし た。あなたは周囲の状況がどんどん過酷になっていくことに気づき始めたことでしょう。

深さが太平洋の2,000倍以上ある、ほぼ底なしの氷の海。この領域はマントルと呼ばれ、天王星の60%以上を占めていると考えられてい ます。ただし、地球でよく見る氷とは違い、凍った水にメタンやアンモニアが混じった、熱い高密度流体です。

熱い氷が存在している理由は、この天王星の高い圧力によってぎゅうぎゅうに押し固められているためです。地球人にとっては珍しい存在ですが、広い宇宙では当たり前に存在するものです。この壮大なマントルの中を沈んでいくと、密度が増していくことに気づくでしょう。

やがて、あなたの体と周囲の密度が等しくなり、落下が止まり始めます。しかし、バイエンス製スーツに搭載されたジェットを使用して先に進むことが可能です。天王星の奥へゆっくりと沈んでいくにつれ、今や数千気圧にもなっている非常に高い圧力のもと、気温は急激に上がり続けていきます。

天王星ではこのすさまじい圧力によって炭素原子が結晶化し、ダイヤモンドの雨が降っていると考えられています。降っているダイヤモンドは何百万カラットという巨大なものであるとも言われており、地球に持ち帰ることができればあなたは億万長者となるでしょう。

ですが、バイエンス製スーツに帰還機能はないはず。残念ですが、先へ進みましょう。何週間もかけて数千キロの距離を沈み続けると天王星の中心にたどり着くでしょう。中心には高度に圧縮された岩石や鉄、見慣れない氷で構成された小さな核があります。

今回のバイエンスはここまで、海王星に落ちた者の末路でお会いしましょう。



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