先週末、クック郡刑務所のある受刑者がマスクをしていたため他の受刑者と取り違えで釈放されていたことを郡保安官事務所が伝えました。
麻薬がらみの罪で収容中のカンタン・ヘンダーソン(28)は土曜日に釈放される予定でしたが、彼は1,000ドルと引換の約束で別の受刑者、ジャックス・スコットに自分になりすますことを許したようだ、と保安官事務所は話しています。
保安官事務所によると、スコット(21)はヘンダーソンになりすまして刑務所を去るため、ヘンダーソンの名前と個人情報を使いました。
クック郡保安官事務所は連邦判事からコロナウイルスによるパンデミックの間に何らかの理由で隔離された全受刑者にマスクを支給するよう命じられていたのです
保安官事務所が言うには、スコットは武器不正使用の罪でもともと5万ドルの保釈金を課されていました。保釈金を用意できたら電子タグをつけて釈放されるはずだったそうです。
本物のヘンダーソンが出所に関する情報を提供しに来たときに書類がなくなっていることに刑務所職員は何かおかしいと気づいた、と保安官事務所は話しています。
火曜日の夕方内部調査が行われ、当局は警察官への加重暴行、規制薬物所持、不法侵入などの犯罪履歴のあるスコットを探しました。
一方のヘンダーソンは釈放されていません。他人であるスコットに自分の個人情報を使うことを補助した罪に問われました。火曜に行われた保釈公聴会で脱出を支援したとして2500ドルの保釈金が課され、さらに元々の麻薬事件については保釈金規定に違反したとして保釈金なしで拘留することを命じられたそうです。
reference:cbs chicago