珍しい著書の発売PRの一例として、菌類の不思議な生体について書いた著者は、ヒラタケに自身の出版物を食べさせることでの底なしの食欲を実際に見せることにしました。石棺のようなものに栽培されており、ハウスミュージックのような音が録音されました(これについては後ほど)、この本の著者であるマーリン・シェルドレイク氏はたわわに実ったキノコを収穫して文字通り食べたのです。
マーリン・シェルドレイク氏は生物学者であり、 Entangled Life: How Fungi Make Our Worlds, Change Our Minds, and Shape Our Futuresの著者でもあります。この著書はアメリカで今年すでに出版され、イギリスでも間もなく出版される予定です。この本をPRするためにシェルドレイク氏は変わったマーケティングキャンペーンをすることにしたようです。
動画の中でシェルドレイク氏が賞賛しているのは、彼の真新しい本が雑食であるヒラタケ菌の犠牲となった不気味な姿です。実験によってヒラタケは数週間魔法が使えるようになりました。この魔法のおかげで、キノコの活動を検出する電極を使いかっこいいビートを録音できました。キノコの発生によって作り出された音楽は実際に存在し、珍しいアートの形態として Soundcloudに提供されています。
シェルドレイク氏が動画で言及しているように、ヒラタケは原油からタバコの吸殻、通常植物を枯らしてしまう除草剤に至るまで本当に何でも食べてしまいます。特に空腹を感じるとキノコは線形動物までをも狩り、殺してしまいます。
「はじめは、キノコが本をむしゃむしゃ食べているように見えて嬉しく思いました。しかしよく考えるとこれがキノコの支持表明だとは思えません。」とシェルドレイク氏は動画の中で認めています。「しかし安心できる光景だと思えます。究極の雑食であるこのキノコがこの本をまったく受け付けないとしたらちょっと傷つきます。」
そして、シェルドレイク氏は「さて、今度はキノコの方が食べられる番です」と宣言して素早く収穫し、いくつか調理方法を提案しました。「一度に食べてしまわずにいくらか塩漬けにします。残りは油で炒めてすぐに食べます。ではひらたけをガーリックとオイルでソテーしましょう。シンプルにね。」
もしあなたの本棚にキノコが生えていたら、オイルとガーリックがあれば美味しく調理できますよ。ただし、毒キノコじゃないか確認はしてくださいね。
reference:iflscience