人間が自らを破壊し地球上の生命が絶滅の危機に陥った時に、ゴキブリとネズミだけは生き残るだろうと言われています。ネズミはすでに突然変異の熟練であることが証明されており、最近では、ニューヨークの小さな公園に生息するネズミの一斉駆除を生き残ったスーパーネズミの例があります。
現在、地中海にある小さなマルタ島では墓地に住むスーパーゴキブリが発見され、そのゴキブリたちは盲目であるにも関わらず攻撃的で付近に居る他のすべての虫を窮地に追い込んでいるというのです。マルタ島の住人はスーパーゴキブリが墓から這い出してくる危険にさらされているのでしょうか?
墓に住む突然変異種は、皮肉にもLovin’ Maltaという名前のサイトで報告されました。害虫駆除をしているアーノルド・シベラスさんによって、これまた皮肉なことに聖マリアを意味するサンタマリア・アドロラタ共同墓地でゴキブリ駆除を依頼され訪れた際に発見されたのです。
アーノルド・シベラスさんに害虫駆除を依頼したわけですが、またもや皮肉なことに、彼は自然主義者、昆虫学者、爬虫両生類学者、自然写真家、そして研究者という肩書きも持ち合わせているのです。彼は自然由来の殺虫剤を使い、なるべく害虫以外の虫に影響がないようにしています。昆虫学者として、彼は種の管理と維持の両方の専門家でもあります。そのため彼は駆除を依頼されたはずの墓地に生息するゴキブリを収集したのです。
シベラスさんが発見したのは通常は扱いやすく従順なワモンゴキブリ(学名:periplaneta Americana)の突然変異種です。以前に白目ゴキブリが見られたのはウェールズのグラモーガンにある炭鉱で1950年代のことでした。60年たった今、マルタの荒野に再び現れたわけです。先史時代より埋葬地として使われてきたアドロラタ共同墓地には生命が宿っています。そのことが突然変異になにか関係はあるのでしょうか?
通常のゴキブリとは違って白い目を持ち、触角は長く、体長は短く、動きは素早いのです。
シベラスさんは触角が長いのは暗闇で生活するため(盲目だから、もしくは地下で生活するから)ではないかと考えています。すばしっこさと攻撃性、生殖周期の速さについてはまだ謎のためこれから研究を予定しています。6匹のオスと2匹のメスを捕獲し、現在繁殖中とのことです。
reference: mysterious universe