新型ウイルスの蔓延や地球温暖化の暴走、巨大小惑星の衝突など、私たちの住む地球が移住困難な星へと変貌を遂げる可能性は少なくありません。
地球に住むことができなくなった場合、人類滅亡の危機から逃れる道はただ1つ、宇宙へと旅たち我々に適した環境を持つ星へと移住することでしょう。
では、どの星に移住するべきなのでしょうか?事実、検測は現在進行形で行われており、すでに人類の移住先となり得る「第二の地球」とも言うべき惑星が、いくつか発見されています。
そこで今回は、人類の移住先とも言える「セカンドアース」をご紹介したいと思います。
地球からも見ることのできる赤い星。そう火星です。火星は、太陽系の中では最も地球に似た環境を持ち、「人類の移住先」に相応しいとされている惑星です。
一日の長さが、約24時間40分とかなり地球に近く、自転軸が傾いているため、季節も存在しています。さらに、大量の氷や地下に湖の存在も確認されているため、もうすでに何らかの生命が存在している可能性もありえます。
しかし一方で、大気が非常に薄く、その95%が二酸化炭素で構成されています。また平均気温-43度という極度の低温や、放射線の問題など、移住にあたっての改善点は少なくありません。
現在、人類はこの火星を環境ごと変えてしまうという、火星テラフォーミング計画を進めています。それについてはまた別の動画で紹介するとしましょう。
やはり、我々の移住先を探すには太陽系外に目を向ける必要があります。
TRAPPIST-1は、地球から約40光年離れたところにある超低温矮星です。このTRAPPIST-1は太陽のように惑星系を形成しており、2016年〜2020年7月までに、合計7つの惑星が発見されています。
そして、これら7つの惑星のほとんどが岩石や金属などでできている地球型惑星であり、また地球と非常に近い値の大きさ・質量・密度を持っています。
それだけではありません。なによりTRAPPIST-1惑星系に属する7つの惑星のうちe・f・gの3つもの惑星が、ハビタブルゾーン内に位置しているのです。
もしこの3つの星それぞれに知的生命体が繁栄していたら、惑星間で宇宙戦争が勃発しており、我々の立ち入るすきはないかもしれませんね。
皆さんは地球類似性指標というものをご存知でしょうか?
これは太陽系外惑星の半径、密度、脱出速度、表面温度によって、地球にどれだけ似ているかを0から1の数値で示した指標なのですが、次に紹介する惑星はこの地球類似性指標ランキング2位に位置しています。
地球から約227光年先に存在するK2-72eがその星で、地球類似性指標0.90。K2-72eは岩石や金属等でできている地球型惑星で、質量が地球の約2.2倍、半径は地球の約1.3倍と地球に近い値を持っています。
日光を浴びる量が地球より46%も多いため現在は海がなくなっている可能性があるものの、十分な大気が存在すれば居住可能性が非常に高い星となります。
そして、最期に紹介する地球類似性指標ランキング1位に君臨するのが、2019年に天文学の国際プロジェクト「CARMENES(カルメネス)」の研究チームが12.5光年先という近距離に発見した「ティーガーデンb」という惑星です。
この星はハビタブルゾーン内に位置し、地球型惑星であり、質量は地球の1.05倍、 大きさは1.02倍と、他の移住先候補と比べても遥かに地球に似ていることがわかります。
そして地球類似性指標では、「0.93」という驚くべき値。さらに、気温が0〜50°Cの範囲で、28°C前後という温暖な地表環境にある可能性があるとのことです。
もし、あなたが地球最後の日を迎えてティーガーデンbに降り立ったと想像してください。あたり一面をティーガーデン星人に囲まれてしまった場合、あなたは彼らと共存できますか?
今回のバイエンスはここまでまたお会いしましょう。